俺様天然男子

これ、食べるの…?



女の子なのに…?



「俺はいけると思うけど、理音は?」

「ムリ」

「デカいくせに…。そういうギャップだよ、マジツボ」

「山口くん、食えんの?」

「余裕だろ」



ジャンボラーメンを頼んだのは、山口くんと紗雪さん。



俺と雛森さんは普通のラーメン。



こういう時、困るんだ。



とにかく髪が邪魔。



「ねぇ、その髪、どうにかしたら?」

「なぜ…?」

「鬱陶しくないの?ってか、邪魔じゃない?シュシュ貸してあげようか?」

「大丈夫…」

「まぁまぁ、遠慮なさらずに」



ニヤニヤした紗雪さんに強制的に差し出されたピンクのシュシュ。



えっ、ヤダよ…。



顔、出したくないもん…。



「紗雪、天道くん困ってるから…」

「別にいいじゃん、減るもんでもないし」

「だけど…」

「あたしたち、あんたが超ブサイクでも、誰にも言わないよ」



誰にも言わない…?



本当に?