俺様天然男子

まず、3月のライブを楽しんだ。



なんと、俺たちを見に来る客がいることにビックリして。



前より上がるテンション。



とにかく熱くなった。



「理音くん、今日も最高によかったよ‼︎」

「ありがとう、由乃。帰ろう?」

「うん、バイバイ」

「えっ…?」

「あたし、お家に帰らなきゃ。電車で帰るから大丈夫だよ。また明日ね」



完全に前回の失態のせい。



由乃に逃げられ、俺の熱の行き場がない。



「ど、どうしよ…。どうすればいいの⁉︎」

「知るかよ。帰ろうか、紗雪」



ねぇ、そこのおふたりさん。



なに肩なんか組んでんの…?



俺はどうすればいいの…?



「理音、残念だなぁ?」

「タカ…。すごくムカつく言い方してるよね…」

「だってぇ、俺、相手いねぇし?仲間じゃないか、理音くんよ」

「…………」



哀れむタカにイラっとして。



グイッと腰を引っ張った。



「だったら…俺が相手してあげようか…タカ…」



なんてね。



って、顔赤くしないでほしい。