俺様天然男子

まだ実績積んでないのになぁ…。



もっとライブやりたいのに…。



「お前ら、ちょっと来い」



じいちゃんに呼ばれて、じいちゃんち。



ソファーに座ると、ばあちゃんがみんなの分のお茶を出してくれた。



「ばあちゃん…可愛くね…?」

「必死なんだから‼︎アレ見てよ、若すぎるでしょ?あたし、響きより年上だしさぁ…」

「理音の母ちゃんって言っても、騙されるっス‼︎」

「そう?そこまで若くないでしょ…。いいのよ、こんなおばあちゃんにそんなお世辞」



ばあちゃんは可愛いよ。



優しいし、前は忙しかったみたいだけど、仕事辞めてからいっぱい遊んでもらったし。



「ほら、俺らの事務所との契約書」

「「えっ…?」」

「このままじゃ、どっかに取られそうだからな。まぁ、お前らはデビューするまでにまだまだ実績積んでもらって、俺が認めてからCD出すってことで」

「俺ら…プロ…?」

「形だけな。甘やかす気ねぇし?親と学校の方とは俺が話をつけてやる。とりあえず、お前らは俺らの管理下に置くってこと。仕事も、事務所を通してやってもらうことになるが…まぁ、好きにすればいい」



契約します。