目覚めたら、理音くんがあたしの頭を撫でていて。



こういうの、理想の朝って感じ…。



そんな気持ちになって、裸の理音くんに抱き着いた。



「おはよ、由乃」

「おはよう…理音くん…」

「お腹大丈夫?」

「ん、痛い…」

「ごめんね?代わってあげたいんだけど…」

「大丈夫。幸せだからいいの…」



しばらくぬくぬく。



大事そうに抱きしめられて、何度も頭にチュッとキスされて。



あたし、甘やかされてるなぁ…。



「ホント、ごめんね…」

「なんで謝るの?悪いことしたの…?」

「嵐生が、俺のリトルリトは凶器だって言ってたから…」

「へっ⁉︎そ、そうだったの⁉︎それは…さ、サイズの話…?」

「うん」



ぎゃぁぁぁ‼︎



甘い朝、知りたくなかった事実を突きつけられた。



なら、あたしは普通の人より耐えたってこと…?



あの痛みは…普通の人よりひどかったってことなの?



そんなの、誰にも聞けないし…。



でもね、幸せだよ、あたし。



だから…もうしばらく、甘やかしてね?