今の俺たちにどんな評価が下るのか。



ジッと俺たちを見ている修平さんは、何を思っているのか。



そんなの、どーでもいい。



ただ歌え。



俺はすごく楽しいんだ。



修平さんから提示された2曲。



それを歌いきった時、もっと歌いたいと思った。



「ど…スか…?」

「まず、お前らがバンドやってることにビビった。あの人と喋ることすら微妙だった理音が、こんなに楽しそうに歌ってることにも」

「「…………」」

「万人受けするとは思うなよ?俺的に…ビビったわ。いいよ、お前ら」

「よっしゃー‼︎じゃあライブさせてくださいっ‼︎」

「知名度のねぇお前らを出すとなると…2月のイベントだな。どっかにぶち込んでやるよ。できて4曲だと思っとけ」

「「ありがとうございます‼︎」」

「それにしても…歌えんだな、理音。詩の若い頃とはちげぇな。アイツはどっちかと言えばギラついてたし」



あの父さんが?



笑えるね、それ。