俺様天然男子

クラスの子たちとボーッと理音くんを見ていると、目が合ってフワッと笑う。



「あっ、今の超ヤバイ…」

「あれやられたら無垢な女子は惚れるね」

「1年にすごい人気だって聞いたよ」

「オタ部ぼっちの引きこもりみたいなヤツだったのに…」

「雛森さんパワー…?あの溺愛っぷり知ってるあたしらからしたら、天道くんに告るアホの勇気がすごいわ」



そうらしいよ。



理音くんのデレデレが、他の人にも知られちゃってるみたいだよ。



もう、諦めたからいいんだ。



人前ではやめてって言ったって、やめられないみたいだしさ。



『つい…』って言うけど。



あたしを誉め殺すことは、理音くんにとって『当たり前』みたいだから。



でも、注意はしていこうと思ってます。



だって、恥ずかしいし。



慣れないし…。



それにしても…。



「天道‼︎パス‼︎」

「へいっ」

「わりぃな、俺は敵だ」

「えっ?騙すとか卑怯‼︎」

「自分のチームのヤツのくらい顔覚えとけよ〜」



騙されてるけど…明るくなったな、理音くん。