シャワー浴びたのに、汗かくとか…最悪…。



「ふ、服は…着た方がいいよ⁉︎Tシャツ出そうか?」

「なんでもいい、そこにある…」



雛森がクローゼットからTシャツをくれて、スポッと被せられた。



熱い…。



とにかく、熱い…。



「熱は?」



来たばかりなのか、ヒヤッとする雛森の手。



気持ちいいな、これ…。



ベッドに座る俺の目の前に、雛森の腰があって。



当たり前のように抱きしめた。



「雛森の匂い…」

「ね、まだ…熱いよ…?薬は飲んだ?」

「飲んだ…。帰ったし、寝たし…病院にも行った…。ご褒美は?」

「ご褒美?なにが欲しいの?」

「抱っこさして?」



ソロソロと、膝の上に乗ってきた雛森を、ギュッと抱きしめる。



あぁ、具合悪くても、反応しちゃうんだなぁ、俺のリトル…。



もう、しんどい…。



「雛森…」

「なに?」

「うつしたら…ごめん」

「へっ⁉︎」



体勢を変えて、雛森をベッドに押し付けた。