そんな話をしていたら、理音くんの声が聞こえなくなった。



あれ?



もしかして…寝た?



「理音くん…?」

「…………」

「おやすみ」



そっと切った電話。



疲れてるんだなぁ。



何してるか、よくわかんないけど。



あたしも寝て、次の日の学校。



先に来ていた理音くんは、机に顔を伏せていた。



「おはよう、理音くん」

「んっ…雛森…?おはよぉ…。今日も可愛い…」



あれ…?



なんか…いつもより目がとろーんとしてない…?



「昨日ごめんね?電話、気づいたら寝てた」

「理音くん?なんか変じゃない?」

「頭痛い…」

「まさかっ‼︎」



ピタッとおでこに手を当てると、絶対熱がある熱さ。



風邪ひいたんじゃないの⁉︎



「なんで学校来たの⁉︎」

「雛森に会いに来てるんだけど…」

「ダメだよ‼︎帰らなきゃ‼︎」

「ヤダ…。一緒にご飯食べて、一緒に帰る…。俺、今日バイトないから…」



いいわけなかろうが。