久しぶりにメンバーが集まって、母さんが張り切ってスーパーに食材の調達にでかけた。
「ねぇ、みんなは進路になんて書いたの?」
スバルは『ドラマー』と書き、タカは『お金持ち』。
嵐生は『バンドマン』と書いたそうだ。
「ねぇ、その方向で進路考えてもいいの?」
「将来の夢とか、いままでどうだってよかったし。今やりたいことって、コレしかねぇんだもん。それに、進学できるほど、俺らは頭良くねぇから」
「プロになるってこと?メジャー狙うってこと?それでいい?」
「いいんじゃね?」
「わかった。俺もそうする」
「理音がやりたいことあんなら、話は別だぞ?」
「ううん、俺もコレ以外やりたくない。このメンバーじゃなきゃ、俺はひとりで歌う。他とじゃブワッてなんないもん」
「ブワッ…?」
体の細胞が、ブワッとするんだよ。
よし、進路希望にはちゃんと書こう。
「おっ、やってんな、ガキ共」
「「響さんっ‼︎」」
「お前らの文化祭でのステージ、ネットに晒されてたな」
「「えぇぇぇぇっ⁉︎」」
じいちゃんの言葉で、とりあえずチェックしてみた。
「ねぇ、みんなは進路になんて書いたの?」
スバルは『ドラマー』と書き、タカは『お金持ち』。
嵐生は『バンドマン』と書いたそうだ。
「ねぇ、その方向で進路考えてもいいの?」
「将来の夢とか、いままでどうだってよかったし。今やりたいことって、コレしかねぇんだもん。それに、進学できるほど、俺らは頭良くねぇから」
「プロになるってこと?メジャー狙うってこと?それでいい?」
「いいんじゃね?」
「わかった。俺もそうする」
「理音がやりたいことあんなら、話は別だぞ?」
「ううん、俺もコレ以外やりたくない。このメンバーじゃなきゃ、俺はひとりで歌う。他とじゃブワッてなんないもん」
「ブワッ…?」
体の細胞が、ブワッとするんだよ。
よし、進路希望にはちゃんと書こう。
「おっ、やってんな、ガキ共」
「「響さんっ‼︎」」
「お前らの文化祭でのステージ、ネットに晒されてたな」
「「えぇぇぇぇっ⁉︎」」
じいちゃんの言葉で、とりあえずチェックしてみた。