俺様天然男子

だけど、あたしは何もしないから。



愛花が自分で撒いた種だ。



そう思ったのに。



「アイツ、本当にクズだけど、見てて面白くない?」

「「はぁ⁉︎」」

「ああいう、何言われてもめげずに痛いこと言って突っかかってくるヤツって、見てて滑稽だなーって。滅多にいないよね、あそこまで頭の痛い子。どんな大人になるのかな、お気の毒に」



理音くんがそう言って手を合わせた。



ダメだよ、もう。



みんなが笑ってて、最終的に『構わなきゃいい』という言葉がたくさん聞こえてきた。



理音くんって、本当に不思議っ子。



和ませちゃったよ…。



でも、あたしたちは授業に出る気分にはなれずに。



「帰りたい…」

「ん、俺も一緒に帰るよ」



あたしも帰りたい。



そう言ったら、理音くんも帰ると言い出した。



4人で、朝の学校から出る。



テスト前なのにね。



でも、紗雪が傷ついているようで、ほっとけなかった。



「どこ行く?」

「俺んちは母ちゃんいっからムリだな」

「うち、来る…?お母さん寝てるからあんまり騒げないけど」



あたしの部屋に連れて来た。