俺様天然男子

そのことが、目に見える事件が起こったのは、テスト前だった。



「ねぇ、あんた山口と付き合ってんだって?」



久しぶりに愛花が絡んできた。



文化祭から、静かにしてると思ってたのに…。



「だったらなんなの?愛花に関係ないじゃん」

「山口の中学時代知ってんの?あたしの友達、同じ中学だったらしいんだけど、山口とヤったって言ってたよ。日替わりで女と遊んでたってさ」

「…………」

「紗雪もそのひとりの仲間入りだね」



本当に最低…。



あたしたちがそんなに気に入らないなら、ほっとけばいいじゃん‼︎



紗雪が珍しく黙ってしまった。



傷ついてる…。



許せないっ‼︎



「お前ってホント、性格わりぃのな、愛花」

「あっ、おはよ、山口。あんたの過去、暴露しちゃってごめんね」

「聞こえてたっつーの…。お前の友達って誰?」

「教えるわけなくない?」

「まぁ、いいけど。昔遊んでたビッチと紗雪を一緒にすんの、やめてくれよ。そっちは遊び、こっちは本気。意味わかる?」

「はぁ?同じでしょうよ」

「違うだろ。俺、紗雪に手ぇ出せねぇもん。大事だから。適当な女と違うってこと。で、文句が言いてぇなら、直接俺に言えよ。さすがに、これ以上俺の彼女をイジメられると…俺も怒るからな」



山口くんって、やっぱりかっこいいと思うんだよね。