俺様天然男子

あぁ、この首に噛みつきたい…。



「雛森って、噛まれるの好き?」

「はっ⁉︎」

「ここ、ガブって。していい?」

「や、ヤダよ…。痛いでしょ?痛いこと、したくないんじゃなかったの?」

「痛くなかったらいい?」

「い、痛くなく噛めるの…?」



わかんないから、やってみるね。



目の前にある、雛森の細い首。



軽く、軽くだよ?



白い首に歯を立てた。



「んぁっ…。理音くんっ‼︎やめっ…」



逃げちゃダメだよ、雛森。



あぁ、気持ちいい…。



もっと強く噛みたい…。



だけど、やったら泣かれそうなので…そのまま首にキスして離れた。



バッと噛まれた首を手で抑える雛森の、うるうるした目と真っ赤な顔。



かっわいー…。



「ま、満足した…?」

「してないけど、嵐生に汚染された心が癒されたよ」

「よかっ、たね…?」

「うん、大好きだよ、雛森」



このまま残りの時間、ずっと抱っこしてるね。



やっぱり一緒に寝るのは、雛森がいいよ。