俺様天然男子

ガッカリしながら、学校に着いて。



紗雪がまだ来てないので、ひとりで席に座り、ため息をついた。



「雛森…」

「わっ‼︎」

「怒ってる…?」



あたしの目の前。



机からピョコっと顔だけ出した理音くんが、捨て犬のような顔をしていた。



か、可愛すぎて直視できない…。



「お、怒ってない…」

「こっち見ない…」

「み、見れるよ⁉︎」

「なんで怒ったのか、俺わかんない…」

「怒ったんじゃないの…。不甲斐ないなぁって、自己嫌悪に陥っただけ。誕生日、お祝いしたかったから…ごめんね?」

「別にいいんじゃん、俺の誕生日なんて。雛森の誕生日の方が重要でしょ?」

「同じくらい、理音くんの誕生日も重要なんだよ」

「そうなの?黙っててごめんね」

「ふふっ、可愛い、理音くん」

「雛森の方が可愛いよ」



お互いに笑えば、どうでもよくなるあたしのバカさ加減。



これが理音くんのいいところ。



揉め事にもならずに終わっちゃうところ。