俺様天然男子

それより、彼女としてどうなんだ。



全く知らずに過ぎ去っていた誕生日…。



おめでとう、すら言ってない彼女。



「教えて…欲しかった…。聞かなかったあたしも悪いんだけど…せめて『今日誕生日なんだ』の一言が…。でもっ‼︎理音くんも知らないよね?」

「知ってるけど?冬休み入ってすぐでしょ?」

「な、何で知って…」

「紗雪に聞いた」



なんですか、それ。



あたし、超ダメな彼女じゃないか。



「何が欲しい?」

「何もいらない…」

「ヤダよ。なんかあげたい。雛森と過ごす初誕生日」

「もうヤダっ‼︎理音くんのバカっ‼︎き、嫌いじゃないけど嫌いだっ‼︎」



勝手に切った電話。



それが再び鳴ることはなく。



彼女として最低なあたしは、枕を濡らしながら眠りについた。



合わせる顔がない…。



「おはよ、由乃」

「うん、おはよ…」

「理音くん、超イケメンだったね。優しそうだし、由乃のこと、すごく大事にしてくれてるみたいで、お母さん、嬉しかったよ」



大事にされてるよ、あたし…。



あたしも大事にしてるつもりなんだけどなぁ…。