俺様天然男子

いや、ランセイか。



「これに記入お願いします」

「あーい」



まさか同じ学校の人が来るとは思わなかった。



他の2人もキョロキョロと周りを見渡してる。



初めてって感じで、何だかホッとした。



「スタジオに案内します」

「お願いします」



ペコっと頭を下げられた。



無言で歩く俺に、着いてくる3人。



スタジオに入ったら、すでに『感無量』って感じに感動している。



おもしろい…。



「では、2時間でお願いします」

「ちょっと待って‼︎」

「はい…?」

「わりぃ、俺ら…その…こういうちゃんとしたスタジオ使ったことねぇから全く仕組みがわかんねぇんだけど…」

「繋ぎます…か?」

「「お願いします‼︎」」



楽器をアンプに繋ぐ。



とりあえず、やることはやりながら説明したけど…。



使い込まれたギターに、新しいベース。



初心者って感じ。



なんだか可愛い…。