不安になれば、こうして言葉をくれる。



不釣り合いだって言っても、それを許してくれない。



理音くんを好きになって、理音くんに好きになってもらえて…本当に幸せだ。



「俺だって…いろいろ必死だからね」

「そんなことないじゃん…」

「これでも戦ってるんだよ、理性ってヤツと。雛森のことちょー大事だから、傷つけたくないしね。でもね、俺も結構ダサいんですよ」



それは…どういう…。



理性…?



「理音くん、あたしと…シたいとか、思っ…たり、するの⁉︎」

「直球すぎっ‼︎もぅ…そういうのはまだ早いからっ‼︎」



顔が赤くなった理音くんが、あたしの頭を自分の胸に押し付けた。



ふふっ、顔、見られたくないんだね。



あっ、ドキドキ…早い…。



「大好き、理音くん…」

「ちょっと…飲み物とってくる…」

「へっ?冷蔵庫に入ってるんじゃ…」

「じゃあ…トイレ行ってくる‼︎」



逃げた理音くんが、どうしてなのかわからないけど。



やっぱり、理音くんはあたしなんかよりずっと可愛いと思った。