俺様天然男子

【由乃】



苦しいくらい抱きしめられて、一瞬息が止まった。



申し訳なさそうに離れた理音くんが、ものすごく愛おしい。



控えめに両手を伸ばせば、また抱きしめてくれた。



今、お母さんが帰って来ちゃったら…恥ずかしくてしばらく引きこもるだろうなぁ。



「ねぇ、雛森…?」

「んー?」

「離れたくなくなったら、どうしたらいいの?」

「あたしも離れたくないけど…」

「どうしよ…」



しばらく理音くんの温もりを味わった。



きっと、離れたら耐えられない。



次に会う約束しなきゃ、きっとムリ。



「明日のバイト、何時に終わるの…?」

「夕方…」

「そっかぁ…」

「お泊まり来る?」

「えっ⁉︎そそそそっ、それは…ちょっと…」

「だよね。俺が耐えられないと思う。雛森に幻滅されそう…。すでに、幻滅されてもおかしくないんだけどさぁ…」

「なにが⁉︎なんで幻滅するの⁉︎」

「んー…。雛森は知らなくていいこと…」



理音くんが…わからないっ‼︎