俺様天然男子

ご近所さんに見られたら、雛森が恥ずかしい思いをするわけで…。



それに、お祭りから帰ってくる人がちょこちょこいるっぽい。



腕のムズムズが…治らないです…。



「ひ、人のいないとこに行きたい…」

「へっ⁉︎」

「ギュッてしないと…帰れない…」

「あははっ‼︎あたしも、ギュッてしたい。行こう、理音くん」



雛森に手を引かれ、連れて来られた雛森の家。



マンションの一室で、そんなに広くはない。



パタンと玄関が閉まって、雛森が電気を着ける。



「入る?」

「いや、玄関で…。早く帰んないとアイツらうるさそうだし…」



雛森の部屋に上がったら、きっと帰りたくなくなる。



それはまた今度。



今はもう…一刻も早く抱きしめたい。



引き寄せた雛森を、思い切り抱きしめた。



倒れ込むように俺の腕に収まる雛森は、やっぱり柔らかい。



もう、離したくないかも…。



「理音くっ…」

「ご、ごめんっ‼︎締め殺すとこだった…」



力加減っ‼︎



咄嗟に離した腕が、すごく寂しかった。



もっと…雛森に触れたい…。