俺様天然男子

人混みの流れに乗り、土手で落ち着ける場所を探した。



比較的人が少ない場所まで歩くと、ちょうどよく鳴った花火の音。



今まであまり興味がなかった花火が、ものすごく大きくて、こんなにキレイなものなのだということを初めて知った。



「キレイ‼︎」



そう言って花火を見上げる雛森が、どうしたらいいのかわかんないくらい可愛い。



抱きしめたい。



部屋に連れて帰って、ずーっと抱っこしてたい…。



膝の上に置いて、撫で回してたい。



「理音くん…、花火…見ようよ…」

「花火より雛森見てたい」

「お、怒るよ…?」

「なんで…?」

「そんなに見られたら恥ずかしいからっ‼︎」



うぅぅぅぅぅ…。



怒った…。



「じゃあ、手…」

「うん」



また手を繋いで、仕方なく花火を見上げた。



花火が終わって、また人が流れ出す。



「腹減ったー。どっかでメシ食わね?」

「ファミレス?激混みじゃね?」

「ラーメン行こう、ラーメン」



みんなでラーメンを食べに行くことになった。