俺様天然男子

前の方がよかったとか言われたら、たぶん超へこんでたんだろうなぁ…。



「花火はどこで見んの?」

「この先、丘になってて、土手から見るのがいいと思うんだ。人、すごく多いんだけどね」

「えっ、会えるかな…」

「どうかな?土手に行くと、目印あんまりないから」



俺は別にふたりでもいいんだけど。



紗雪が可哀想か。



「電話してみよっか」



紗雪に電話をかけた雛森は、待ち合わせ場所を決めていた。



人が増えてきて、辿り着けるのか微妙になってきちゃったけど…。



「移動しようか」

「足、大丈夫?」

「うん、大丈夫」



また手を握って、待ち合わせの場所まで歩き出した。



幸せすぎて怖い…。



夢オチとか、本当にヤダからね?



目が覚めたら、雛森と付き合う前でした、とか、本気でムリ。



「雛森、やきとり…」

「理音くん、それは後でにしましょうか」

「はい…」



うん、夢じゃなくて現実だよね。