俺様天然男子

俺ってワガママなのかな?



「いつ、抱っこしていい…?」

「わ、わかんない…」

「いいよ、別に…。俺にはコイツがいるし…」

「あっ、一緒に寝てるの?」

「そうだよ」



雛森がゲーセンで取ってくれたぬいぐるみ。



これを抱きしめて寝る。



この前歌ったアニソンの動画に、ゲスト出演させたら、そこそこ反響があった、俺の相棒。



「ずるい、理音くん…」

「なにが?」

「やっぱり…」



すっと立ち上がった雛森が、俺の目の前にやって来た。



ストンと腰を下ろした雛森の顔が、俺の好きな赤い顔。



そのまま、ギュッと、ぬいぐるみごと抱きしめられた。



「あたしもしてほしい…」



うっわぁ〜…。



頭、爆発しそうなんだけど‼︎



なんで、抱き付かれてんの?



あたしもしてほしいって…このぬいぐるみ?



えっ、抱きしめてほしいってこと…?



答えが出た瞬間、ぬいぐるみをそのままに、雛森を抱きしめた。