夜子は塾でご飯も食べて帰るらしく、私と洸夜しかいない。
そのため私がご飯を作ってるのですが。
「いいじゃん。俺が火見とく。若葉の相手よろしく」
なんか、めんどくさいことを押し付けられたような気分。
実際そうだけど。
「はい」
私がドアを開けると三条さんが立っていた。
「なんだあ。洸夜が出てきて欲しかったあ」
なんとまあ、図々しい。
「はい、回覧板っ!あとこれ、ママがどうぞって!」
カップケーキ?
三条さんのお母さんはお料理教室を開いていて、残ったものをよくうちにくれる。
「ありがとう。後で食べるね」