いつだって、溢れるのは君への想いだけ。




[洸夜side]


「彩愛が帰ってない!?」


午後6時。


部活の助っ人を頼まれた俺は、仕方なく了承した。


家に帰ろうとしたところで、母さんから電話がかかってきたのだ。



行かなきゃよかった。


一緒に帰っとけばよかった。



俺のせいだ。


俺はとにかく、彩愛の知り合いを手当たり次第当たった。


まず、川合ってヤツにあった。


「知らないよ」


‥‥‥絶対なんか知ってるぞ、こいつ。


「洸夜くんっ!」


‥‥‥誰だっけ、こいつ。


彩愛と同じクラスの。


正直彩愛にしか興味がないから、女子の名前なんか覚えていない。


「今日は霜月さんと一緒じゃないんだね。じゃあうちらと一緒に帰ろうよーっ!!」