いつだって、溢れるのは君への想いだけ。



「‥‥最近は?」



やっと口を開いたお父さん。


「最近は、洸夜とか、夜子ちゃんと話したりするけどお母さんとは、全然。それに‥‥‥」


私は唇をぐっと噛み締めて言葉を紡ぐ。


「私のお母さんは、本当のお母さんだけ‥‥‥だと思ってる。


凜子(りんこ)さんのことを、お母さんとは思えない‥‥‥。


ダメなの。本当は、『お母さん』って呼びたいのはお母さんだけ‥‥‥。



凜子さんのことを『お母さん』って呼ぶたびに。
帰ってきたときにお帰りって声を聞くたびに。
作ってくれたご飯を食べるたびに。


小さかった頃のお母さんのことを思い出す‥‥‥。



凜子さんのことを『お母さん』って呼ぶことが限界だった‥‥‥」