わ!!電話かかってきたし!!



「も、もしもし?」


『彩愛、行くな。東海寺はあんまりいい噂聞かない』


「でも、お話あるって言ってるし‥‥‥行かないの、悪いよ」


確かに洸夜の気持ちもわかるけど‥‥‥



「お願い。話するだけだから。すぐ帰るから」


すると、電話口から大きなため息が聞こえた。


『彩愛、それは反則。顔見えないけど』



洸夜が意味不明なこと言ってるんですけど。



「ありがとうっ!!」


最近、洸夜の前では素直になれるようになった気がする。



寝られるようにもなったし。


「じゃあ切るね」


『ああ』



放課後。


洸夜は終わったらすぐ校門に来てと言われている。