「なんで夢、霜月と仲良くしてんの？」
朝、教室に入ろうとしたときのことだった。
私はドアを開けようとした手を止める。
「えーだって、洸夜くんのお姉ちゃん？でしょ。めっちゃ近づけるじゃん。やっぱ近づくにはその近い人に気に入られないとね！」
川合さんの好感度、一気に下がった。
「‥‥‥霜月？入んねーの？」
同じクラスの、松城 直希（しょうじょう なおき）くんだった。
「うん、ちょっと、ね。松城くん、先入っていいよ。私、用事思い出したから」
「ん？ついていくよ。どこ？」
「大丈夫！！」
私はそう言って走り出した。
私は階段の下の小さなスペースに行った。
