堂林くんが出ていくと、シーン‥‥‥と教室が静まり返る。 釜井くんはドカッと自分の席に腰掛けている。 数分ぐらい、そのままだった。 「‥‥‥あのさ、霜月、」 そう言って、しばらくしてから釜井くんが口を開いた。 「好きな人って‥‥‥いる‥‥‥?」 「好きな、人‥‥‥」 思わず校門の方を見てしまう。 「いるんだ」 少し苦笑して言う。 「僕さ、」 ガタリと席を立って、私の前にやってくる。 「霜月さんのこと、好きなんだ」 ‥‥‥え‥‥‥?