いつだって、溢れるのは君への想いだけ。




「彩愛、ちゃん」


カタカタと、震える手をぎゅっと握りしめながらチャイムがなるのを待っていた昼休み。


麻弥ちゃんが話しかけてきた。


「どう、したの‥‥‥?」


少し、上ずったような声が出た。


「放課後‥‥‥時間、ある‥‥‥?」


「‥‥‥ある、けど」


「き、教室で、待っててくれない、かな。話があるんだ‥‥‥」



視線を上へ、下へとさまよわせながら、言葉を紡ぐ麻弥ちゃん。



「分かった」



返事を聞くだけ聞いて、麻弥ちゃんは戻っていった。