「あら、秀才彩愛ちゃん、お勉強ですか?」
麻弥ちゃんだ。
「うん。洸夜と勝負してるからね。絶対負けさせてやるから」
ニマニマ笑いながら私を見る麻弥ちゃん。
「仲良しだね」
ふと、私の耳に顔を寄せてきた。
「ね、ぶっちゃけどこまでいったの?」
瞬間沸騰!顔が熱い。絶対真っ赤だ。
「ていうか麻弥ちゃん、知ってたんだ‥‥」
「いや、見ればわかるでしょ。体育祭の時とか、ありゃ絶対フツーの兄妹じゃないなって」
はあ‥‥‥
「大丈夫。多分あたししか知らないし。堂林と釜井はアホすぎて気づいてないって」
「誰がアホだよ、近藤」
あ、聞いてた。
「あは、誰だろうねえ。堂林の耳、オカシクなったんじゃない?」
いこっかーと廊下に連れ出される。