「ね、彩愛。いいこと考えた」



洸夜がニヤニヤしながら私の部屋にやってきた。


来週は二学期期末。


だからといって特に勉強はしないけど。



少し復習がてら教科書をパラパラめくっていた。



「いいことってなに?」


変なことじゃないかな?



「テストの点の勝負しよう。期末で勝った方の言うことを聞くってどう?」



勝負か。洸夜が私に勝ったことないし、別にいいか。



「いいよ。じゃあ、負けても恨みっこなしよ?」



「当たり前だろ」



よし!満点取るぞー!



私はもう少し勉強することにした。



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