[彩愛side]


「そんなこと聞いたら‥‥神様がいるって思っちゃうよ」


私は少し笑いながらいう。


「洸夜と出会ったことが、『失ったもの』の『代わり』に手に入ったものだったのかな‥‥?」



そう思うと、少し複雑な気持ちになった。


「ありがとう、神様」


私はふっと呟いた。


洸夜は驚いたような顔をする。


そして、



「ありがとう」



と言った。


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