お母さんはなんとか一命をとりとめたが、目を覚まさないままで。
会いにきたらコテン、と死んでいるんじゃないかとか、考えない日はなかった。
いつもお父さんとくるのだけど、今日は来れないから、と私だけできた日。
強い雨が降っていた。
病室には、ぴっ、ぴっ、という人工呼吸器の音と、雨粒が窓に打ち付ける音が響く。
私は立ち上がってまどのほうにあるいていった。
とたん、ピ———という音が響く。
私は振り返る。
「うそ、うそ、うそ‥‥」
私は信じられなくて、その場にヘタリ込む。
次にお母さんが目を覚ますことはなかった。
——神様は存在しないんだ。
私はその瞬間、唐突に理解した。
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