通りかかった受付で聞いたのは、最悪なことだった。 「先生、霜月さんの容態が急変しました———」 すぐにお母さんは緊急手術室に入った。 すぐにお父さんと、手術室のドアに向かって走った。 ドアにしがみついて、泣きついた。 お父さんは、後からやってきて、私をドアから引き剥がすと、その手で、私の手を上からぎゅっと握ってくれた。 私たちは、祈るような気持ちで外で待っていた。 怖いくらいに星が輝いていて、すごく綺麗だった。 (おねがい、おねがい‥‥‥あやからたいせつなものをうばわないで‥‥‥)