沈黙。 葵ちゃんの言うとおりだった。 昨日、私を被写体にして撮ってくれた写真を、葵ちゃんがパソコンでチェックしてくれた……。 嬉しい反面、写真を撮ってもらうことなんてなかったから。 私、ずっと葵ちゃんの顔を見ていたんだ。 「せっかく写真とってくれたのに、全部視線外しちゃって、ごめん……」 私が謝ると、葵ちゃんは瞳を涙でいっぱいにしながら言った。 「嬉しかったの。私を見ていてくれているんだって。それが、偶然でもね」