二葉と仲直り出来て良かった。

このまま話さないのは結構きついし。




「ハロー!rainbowの時間になりました。
今日は瀬川景斗と」

「俺、綿谷蓮がお送りします!」

今日は俺たちがやっている番組の収録。

二人一組になって、全国各地で収録している。




収録が終わると、すぐにスタジオに戻った。

次の撮影まで時間があったから、楽屋や蓮と話していた。

「今日の景斗よかったよ」

「お前もな」

「なあ、お前に謝らないといけないことがあるんだよ」

蓮は深刻そうな顔をしていた。

なんかされたっけ?

「俺、二葉ちゃんのこと好きになった」

は?

二葉のことを好きになった?

「…そんなのお前の勝手だろ」

「俺は景斗みたいに不器用じゃないからさ、すぐ取っちゃうよ?」

俺は二葉を渡す自信はない。

だって俺の方が二葉のこと、好きだし。

「好きになったのが早くても遅くても好きって気持ちは変わらないからな?」

確かにそうだ。

「景斗は油断してるのかもしれないけど、二葉ちゃんとキスしたから」

はぁ!?

「てめぇ!」

蓮の胸ぐらを掴んだ。

「やめなよ。景斗がうかうかしてたからだよ?本当に余裕ないんだね」