第一印象は一途そう、だった。


自己紹介の時に自分のことをふつつかものと言っていた。


なんか可愛いな。


そんなことを思ってた。





景斗は俺たちに俺の女を取るな、と言うばかりに彼女にキスをした。

なんか、腹が立った。

あの場にいた全員が思ったんじゃないか。

でも、このムカつきはいつものとちょっと違っていた。

彼女を見てみると、また幸せそうな顔をしていた。

あ、両思いだ。

これも全員が思ったんじゃないか。

もし巧海が景斗を殴ってなかったら、さらに長い時間見せられただろう。

ズキン。

なんだこの痛み。

俺は正体不明の胸の痛みが不思議で仕方なかった。