「ただいま」

そうだ、今日は景斗くん遅くなるんだった。

話さなくても、ちゃんとメールをくれる。

それが嬉しいと感じてしまうわたしって何だろうと思う。



それはそうと、さっき蓮くんにキスされたんだ……。

景斗くんにされ、蓮くんにされ……。

わたしって隙ありすぎなのかな?

「気を付けないと」

ガチャ。

景斗くんが帰ってきた。

「おかえり!」

「ただいま…」

景斗くんは相変わらず不機嫌だ。

「ご飯食べてきた?」

「まだ」

「じゃあ、一緒に食べようよ!
景斗くんのことを待ってたんだ!」

「…うん」

今日は余り物しかないけど、景斗くんと食べれたらいいかな。

だって、最近は一緒にご飯も食べれなかったもん!

「二葉、ごめんな」

「……へ?」

「俺、余裕無さすぎた」

「いいよ。わたしも悪かったから」

「これで仲直りだな」

景斗くんは嬉しそうに笑った。

わたしはその笑顔を毎日見たいんだよ。