やってしまった……。
またキスされた上に自分から要求するなんて。
絶対おかしい。
わたし、おかしかったんだよ!
「あのね、景斗くん…昨日のこと忘れてくれない?」
「無理」
「ね、お願い!」
「無理なものは無理」
「なんでもするから!!」
「へぇ、なんでも」
景斗くんは悪魔みたいな笑みを浮かべた。
そして、わたしの顔を両手で包み込むと軽く上にした。
「二葉から昨日のよりすっごいキスしてよ」
はい?
「何でもって言ったのは二葉だからね?」
確かに言ったけど、そんなの出来ない。
「わたし、景斗くんみたいに
上手く出来ないもん…」
「じゃあ、してくれるんだ」
どうしても忘れて欲しいし、するしかないのかなぁ。
「分かった。やってみる」
でも、分かんないんだよね。
仕方とか、コツとか。
うーん。
「早く。遅れるんだけど」
本当だ!
今日は景斗くん、仕事入ってるし急がないと。
でも、出来ないよ。
景斗くんに近づいて軽くキスした。
「これでいいでしょ?」
「だめ。もっと、こーゆーの」
「……んっ」
景斗くんの手が腰に回された。
そして、さらに噛むようにキスしてきた。
今までのやつと全然違う…。
「てか、いつか忘れるし。
今日キスしなくても良かったんだよ?
やっぱり二葉って面白いな」
からかわれてたの!?
「もう!景斗くんなんて知らないっ」



