「景斗とキスしたとき、どんな気分になった?」
瞬くんは何でそんなこと聞いてくるんだろう。
「そうですね…すごくドキドキしました」
あの時は心臓が破裂しそうなぐらいドキドキしてて。
キスした後もずっと景斗くんのことが忘れられなくて。
頭の中が景斗くんで満たされたかも。
「……嫌、じゃなかったです。
むしろ、嬉しかったというかなんというか……景斗くんが特別みたいです!」
「そっか。
景斗も愛されてるんだね」
「景斗くんは訳の分からないことを言ってくるんです。
わたしは景斗くん全てが好きなのに、男として好きになれとか。
わたしの好きと何が違うんですか?」
「…僕からは何とも言えないね」
やっぱり自分で理解するしかないのか。
「景斗、ジュースちょうだーい」
「はいはい」
「景斗くん、いいよ。わたしがやる」
「お、さんきゅー」
ジュース残ってるかな?
あ、棚の上にあったけ。
わたしは取ろうとするけど、届かなかった。
そういえば、景斗くんが置いたもんな。
急に後ろから手が伸びてきて、ジュースを取ってくれた。
「ありがとう」
振り返ると、冬真くんがいた。
「お礼言われることしてない。
それより、俺はコーヒーがいい」
「あ、はい!」
冬真くんって口下手だけど、優しいんだな。



