「ぶはっ」

蓮は爆笑している。

「…はぁ」

「景斗かわいそー!」

冬真は呆れていて、巧海は景斗をバカにした。

歩は硬直し、僕は首をかしげた。

「あのね、二葉ちゃん…」

瞬は二葉さんの耳元でこそこそっと教えていた。

二葉さんはたちまち真っ赤になった。

「そういうことは軽々しく言っちゃだめだよ?」

「うん…」

まだ僕には分からなかった。

「景斗も教えてあげないよ」

「言いにくいだろうが」

なんでみんな知ってんの?

そんな僕を見かねてなのか、歩は肩を叩いてきた。

「まだお前には早い」

どういうことなんだろう。

僕より年下の巧海だって知ってるのに、早いって。

僕の方がお子さまなのかな?