「俺、ドラマの主役決まった」

景斗くんはさらっと行ってきた。


「え!?おめでとう!!」

「ありがとう、なんだけど……」

景斗くんの表情が暗い。

もしかして嫌なのかな?

「恋愛もの、なんだよね…」

え、えぇ!!!

恋愛もの……か。

キスシーンもあるだろうし、わたしが嫌だ!

そんなこと言えたらいいんだけど、せっかくオファーが来たんだもん!

それならわたしも応援しなきゃ!

「それでさ、撮影が俺らの学校なんだよ」

「そうなの!?」

学校でドラマの撮影か…。

すっごく楽しそう!