貪欲に愛を欲す

愁に聞いたのに、返ってきたのは
鷹人のイラついた声。

そして、返ってきた愁の声。
「出来るけど…どうして?
する人なんていないよ?」

…鷹人が怒ってるのはダメだけど、
出来るなら良かった。

「良かった。何しようかな?」

一緒に考えたら鷹人も機嫌を直してくれるだろうと、鷹人を見ると、
…般若がいる。

「だから、させねぇって言ってんだろ。
何でしたいんだよ。」

イライラしているのは手に取るように分かるのに、私に向ける声は心無し柔らかい。

それに、頬も緩む。

「だって…高校行くなら、お金いるし。
李鵬高校ってお金持ち高校じゃない?」

私にそんなお金はない。

「んなことかよ。
俺が出すに決まってんだろうが。」

はぁと溜息を吐く鷹人。

「うん。今はそんなお金足りないからお願いします。だから、返す分をこれから働いて稼ぐの。」

私の言葉に、消えたはずの眉間の皺が
さっきよりも濃くなってあらわれる。

「返さなくていい。そんなこと考えなくていいんだよ。」

「そういうわけにはいかないでしょ?」

昨日だって、服も靴も何もかも買ってもらったんだもの。

「…何でこんな所で頑固になんだよ。」