貪欲に愛を欲す

この小さな公園にはブランコとベンチしかない。

思う存分に遊べない公園は、
昼間でも、子供たちからも人気がない。

まぁ、むしろそんな所が好きなんだけど。


なんて考え、つい脚を止める。

…昼間さえも、むしろ夜中なんて誰もいない公園で声が聞こえたのだ。
それも、唸るような声。

関わらない方がいい、頭では分かっているけれど、考えには反して声の聞こえる方に進む足。

その声は、ベンチの傍で倒れている男から発せられているものだった。

電灯で照らされている、金髪の彼は、
至る所から血が流れている。


途端に、上げらてた金髪の顔。

…目が合ってしまった。



ここで何もしないわけにもいかず、
近くに行って声をかける。

「…え、っと、大丈夫じゃ、ない、ですよね…」
誰も居ないはずの公園に血だらけの男が倒れているのだ。そりゃあ怖い。
いちいち消え入る声のまま、
持っている水を差し出す。


「これ、まだ飲んでない、ので…
良かっ、たら、どうぞ…」
私の差し出す水を受け取った彼は、
ぺこりと小さく頭を下げた。


「悪ぃな、嬢ちゃん…」
金髪の彼の声に、首を横に振る。