貪欲に愛を欲す

そんな女いるわけがねぇ。
そう思いながらも、いつかそんな女を見つけてぇと思っている俺がいた。


それから10分程でついた、羅朱の倉庫。
外から見ても分かるほど汚い倉庫だ。

愁が俺のドアを開け、煙草を吸いながら外に出る。
バタバタと配置につく組員。

「…いいか」

「整いました。」

愁の声にニヤリと口角を上げる。
こんな雑魚なグループを潰した所で暇つぶしの1つにもならないが、
やはり暴れるのは楽しみで仕方がない。

極道の血が流れる自分。
やはり何処か人とは違う。
殆どの人間はこれを狂っていると言うのだろう。


吸っていた煙草を落とし足で踏み火を消す。

「やれ。」

冷たい自身の声。
大きくも小さくもない声だが、
前に倉庫がある為か、思いの外響いた声。


「「「オォォォ」」」
るせぇ男勝りな声を出しながら倉庫に
バイクに乗ったままぶち当たる部下。

耐久性のないシャッターを
勢いのありすぎるバイクがぶち当たる事で
シャッターは破れバイクはそのまま突っ走る

そして、無残にも敗れ去ったシャッターから他の部下達が中に入る。