貪欲に愛を欲す

1、2分で戻って来てくれた鷹人。

「適当に持ってこさせ…
っておい?なんで泣いてんだ…」

焦ったように此方に来て、
私を抱きしめてくれる鷹人。

ようやく、涙が止まる。

「麗?どうした?」

胡座をかいた鷹人の上で、横抱きされる。

「1人に、しないで…」
私の、我儘。

「私に、背中を向けないで…」
ダメ…こんなことを言ったら
嫌われるとわかっているのに…

「っ愛してくれるって、いったのにっ!」


「あぁ。悪かった。」

バット顔を上げると、何故か嬉しそうな鷹人。
例えるなら、ニヤニヤと口元を緩ませる。

「あき、れ、ない…の?」
つい、震える声に、鷹人が「何でだ?」と問う。

「だって、我儘、言ったのに…」

鷹人が、ぎゅっと抱きしめてくれる。

「もっと、我儘言え。
麗が俺に我儘を言うほど、俺に縋るほど
俺は嬉しいんだ。」

彼は、どうしてこんなにも受け止めてくれるのだろうか。


「ありがと、ぅ…」
自分の腕を鷹人の首に回し、
ぎゅっと抱きしめた。