貪欲に愛を欲す

こんなにも、こんなにも…

欲しい言葉を言ってくれて、
ずっと抱きしめてくれて、
私のことを本気で愛してくれる、…


「好き。出会ったばかりで、変かも知れないけれど…好き…
他の何よりも、他の誰よりも、私を愛して…」


私の言葉に、「当たり前だ」
と言ってくれた鷹人。

ぽろぽろと再び涙が出てくる。
鷹人は私を泣かせてばかりいる。
けれどそれは全て嬉し泣きで。

鷹人は私の知らない私を出してくれる。


「着きやした」

運転手さんの声が聞こえ、
運転手さんが扉を開けてくれる。

鷹人が私を抱き上げたまま、
車を出て、エレベーターに乗り、部屋に入った。


「俺の家だ。今日から、麗も住め」

いきなりすぎる…そう思いながらも、
コクリと頷く。

鷹人が私をベッドに降ろしてくれる。


「ちょっと待ってろ。直ぐに着替えを持ってこさせる。」

そういうと、私の体を離し、
電話をかけにいった鷹人。



…寂しい…
ほんの数秒でそう思う。


人の背中を見るのは慣れているのに。

寂しい…寂しい…


また、涙が出てくる。

涙の止め方を知らない私は、
鷹人の出ていった扉を見つめながら
ずっと涙を流していた。