貪欲に愛を欲す

そもそも俺は、黒翁に護衛を任せるのは反対していた。最初から本家の奴にすればいいと。

けれど愁が、学校にいるやつの方がいいだろと言って…麗の為だと言われたら、折れるしかなかった。

「ちゃんとってどうすんだ…
それに、全然大変じゃねーぞ?1番若い奴を李鵬に入れるだけだ。」
1番若いのは…マサ、だな。22だ。

マサは、彼奴が中学の時に俺が拾った。

黒崎組は普通、成人を迎えないと入れないため(俺は例外だったが)適当に組員の弟ということにして本家で暮らした。

そして、20になったと同時に組入り。

元々一緒に暮らしているため、
他の組員よりも、信頼はしている。

それに、マサの失態のおかげで
麗と出逢えたと言っても過言ではないからな。

「でも、その人に迷惑がかかるでしょ…?」

ホントに、麗は遠慮のしすぎだ。
自分のことを卑下しすぎている。

「護衛を任せるのはマサだ。覚えてるか…?俺たちが初めて会った日、お前が拉致られた原因の奴だ。

マサ自身も、自分のせいで麗が危ない目にあったんだから、償いてぇって言ってるらしいしな。」

「…あぁ、鷹人に蹴られた金髪の人ね。」

…そうだが、俺が蹴ったっていうのは忘れてて欲しかった、な。