貪欲に愛を欲す

怖さが襲ってか、
一日に2度も襲われるきつさからか、
久しぶりの涙が流れた。


…瞬間。

聞こえた爆発音。
震えるくらいの怒声。


バァンッと音がして、扉が開いた。

「マサ、これは痛てぇぞ。」
這いつくような低音。
目を開いた時には、私の上に乗っかっていたレイが吹っ飛ばされていた。


「っっ、若っ!すいやせんっ!」
金髪の、彼。マサと呼ばれた彼が、
頭を下げると、彼も吹っ飛ばされた。

…え?な、にが怒っているの…


無意識に身体が震える。
意味の分からない状況で、
いきなり爆発音が聞こえ、
いきなりやって来た人が男二人を投げ飛ばした。


コツコツと足音をならし、部屋に入ってきた人が私の方に足を進める。

裸の身体を起こそうとベッドに手をつく…
「いい。」

きっと、起き上がらなくていいということだろう
思ったよりも、柔らかい声に安堵する。

ベッドのすぐ側で止まり、
私を見下げる、彼…


いきなり来て、男を吹っ飛ばし、
若と呼ばれた彼は、


びっくりするぐらいの
イケメンだった。