目から恐怖の涙がこぼれたかと思うと、あたしの体はエレベーター内に引きずり込まれていた。
「イヤアアアアアア!!」
自分の悲鳴が廊下に響き渡る。
しかしそこには誰の姿もない。
エレベーターの扉は、まるであたしを粗食するように一気に閉じられていた。
「嫌! 誰か出して! 誰か!」
なんとか両足をふんばって立ち、両手で扉を殴りつけた
ガンガンガンっ! と不愉快な音が箱の中に響くばかりで、それはびくともしなかった。
『美知佳! 今校舎内に入った!』
充弘の声がスマホから聞こえて来る。
けれどあたしのパニックは加速するばかりだ。
「助けて! 助けて!」
必死に叫び声を上げていると、途端に明かりが点滅を始めた。
あたしは小さく息を飲んで動きを止めその場にズルズルと座り込んでしまった。
「イヤアアアアアア!!」
自分の悲鳴が廊下に響き渡る。
しかしそこには誰の姿もない。
エレベーターの扉は、まるであたしを粗食するように一気に閉じられていた。
「嫌! 誰か出して! 誰か!」
なんとか両足をふんばって立ち、両手で扉を殴りつけた
ガンガンガンっ! と不愉快な音が箱の中に響くばかりで、それはびくともしなかった。
『美知佳! 今校舎内に入った!』
充弘の声がスマホから聞こえて来る。
けれどあたしのパニックは加速するばかりだ。
「助けて! 助けて!」
必死に叫び声を上げていると、途端に明かりが点滅を始めた。
あたしは小さく息を飲んで動きを止めその場にズルズルと座り込んでしまった。



