あたしも背中に冷たい汗が流れて行くのを感じた。
あたしと一穂たちは同じ空間にいるはずだ。
それなのに姿が見えないなんて……。
『美知佳、とにかく外へ出ろ!』
それは充弘の声だった。
「でも、シャッターが下りてて出られないの」
『古い校舎へ向かうんだ』
スッと体温が下がって行くのを感じた。
自分自身それはもう理解していることだった。
新しい校舎から出られないのなら、古い校舎を使うしかない。
そうすればあたしは外へ出ることができるのだから。
あたしはゆっくりとした足取りで廊下へ出るとつぎはぎになっている校舎を見つめた。
古い校舎はいつ見ても薄暗く、ジットリとしている雰囲気だ。
あたしはゴクリと唾を飲み込んで一歩足を前に踏み出した。
あたしと一穂たちは同じ空間にいるはずだ。
それなのに姿が見えないなんて……。
『美知佳、とにかく外へ出ろ!』
それは充弘の声だった。
「でも、シャッターが下りてて出られないの」
『古い校舎へ向かうんだ』
スッと体温が下がって行くのを感じた。
自分自身それはもう理解していることだった。
新しい校舎から出られないのなら、古い校舎を使うしかない。
そうすればあたしは外へ出ることができるのだから。
あたしはゆっくりとした足取りで廊下へ出るとつぎはぎになっている校舎を見つめた。
古い校舎はいつ見ても薄暗く、ジットリとしている雰囲気だ。
あたしはゴクリと唾を飲み込んで一歩足を前に踏み出した。



